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12月, 2024の投稿を表示しています

いのちの輪郭

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高校生の頃、山岳部に所属していました。 その頃の私は生きていることに疲れ果てていて、それでなんとなく自分の命がかかるような体験を求めていたようなところがあったと思います。 夏の合宿で登った北アルプス。おぼろげな記憶をたどると、燕岳、大天井岳、赤岩岳、槍ヶ岳から徳沢に降りて上高地まで歩いたのだと思います。 初めて森林限界を超えて歩いた稜線。青の底に宇宙の黒を感じるような空の色。 全てがむき出しで逃げ場もなく自然と向き合わざるを得ない。 滑落の危険、落雷の危険、暑さや寒さ。危険に晒されれば「怖い」と感じる。そう感じる自分はやっぱり生きたいのだな、と自分の心よりも身体からやってくるものを信頼しようと思った。 身一つで歩き切るしかない山歩きは、生きていることに疲れていた私の命の輪郭をくっきりと浮かび上がらせてくれました。 山の朝は早い。 2時に起床して、3時に朝食、4時にはテントを畳んで出発する。 起床してテントを出ると頭上に満天の星、天の川。 出発する頃には雲海が広がって、やがて朝日が昇ってくる。 大きな大きな宇宙というシステムの一部としての私。 昼間道端で死んでいた野ネズミやミミズ、家族で歩き回っていた雷鳥と同じように、私もただその一部としてここにあるのだと知りました。 とても壮大で、同時にとてもちっぽけな「私」というもの。生き物はみんなそういう側面を持っている。 あのとき山で感じた美しさは私が人の身体を見るときの原点のひとつ。 安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす Yielding Embodiment Orchestration Resonance Blue

身体が語るもの

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クライアントさんから 「HPのこんな方におすすめ、というリストの中に対人関係の問題について書かれているのはなぜですか?」 というご質問を受けましたので、書いてみようかなと思います。 まず、イールドで使っている間合い(他者との距離感、位置関係)。セッションではこれによって居心地の良さが変化する、ということを体感していただくことができます(人によっては意識に登るまでに時間がかかることがありますが、身体は感じているので変化が起こります)。 それが感じ取れるようになれば、日常の中でも意識の上では嫌な人でも悪い人でもないけれどなんとなく身体が向かない、居心地が悪いという相性の人に気がつくことができるかもしれません。そういうちょっと合わない相性の方とは無理をせず、いい間合いでのお付き合いを意識してみるとうまくいきやすいかもしれません。 また、凄く惹かれあって激しく反応するような相性の方もいます。そういう組み合わせはわーっと盛り上がってテンションが上がった後にお互いキツくなったり合わなくなってトラブルになることが多いかもしれません。このときも気がついておけばちょっと寂しくても適切な間合いをとって長く楽しいお付き合いが続けやすくなるかもしれません。 それから、距離だけではなく位置関係もあります。 違和感があったら身体の位置を変えてみたり、ものの配置を変えてみると緩和されることもあるかもしれません(真正面に座らない、間にものを置くなど)。 いずれにせよ、間合いの感覚を育てることによって対処できることがあるということです。 それからもう一つ、腹側迷走神経複合体が働きやすくなることや姿勢の変化によって人にどう扱われるかが変化する可能性です。 人間は無意識に相手の神経系や姿勢を読み取って相手に対する対応を変えているところがあります。公共の場所で誰かのとげとげしい声が聴こえてきてイラっとしたり怖くなったという経験は誰でもあるのではないでしょうか。 腹側迷走神経複合体がうまく機能しているときの声のトーンというものがあります。機能していないとき、そんなつもりはなくても声が戦いや恐怖の信号を相手に伝えてしまっていることがあって、自分も相手も無意識にその攻撃的なトーンに巻き込まれていく、ということが起きていることがあるように感じます。 また、表情筋や動きの滑らかさ、姿勢なども同じように神経系のはたら...

目線と運

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セッションの後に「目線が上がる」方がいらっしゃいます。 私は目線が上がることには大きな意味があると思っています。 目線が下がってしまうことと気持ちが内向きになってしまうように感じるし、そういう時は自動思考にも飲まれやすくなるように思います。 目線が上がると外の世界に目が向く。 遠くから苦手な人が歩いてくるのにも早い段階で気がついて、進路変更することができるかもしれない(笑) 遠くに好きな芸能人がいることに気がついてサインをもらいに行けるかもしれない(笑) 危険もチャンスも、目線が上がって外の世界に意識が向くからこそキャッチすることができるのだと思います。 誰かと目が合って仲良くなることも下を向いていたらなかなか起こらない。 ご縁も運も、目線と関係していたりするかもしれないな、なんて思うのです。 安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす Yielding Embodiment Orchestration Resonance Blue