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6月, 2021の投稿を表示しています

動的平衡

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 物質が何かの秩序に従って群れを形成し、流れの中で群れのメンバーを入れ替えながらしばしの間何か個体に見えるものを形成してまた散らばってゆく。 そんな風に世界を眺めたら、宇宙も自然も生き物も私自身もみんな、不思議な現象であり場なんだなあと思います。 物質の流れの中に一時的に現れる色々な場にどんなイベントが起きてるのかなって思いながら世界を眺めると全然違う風景が立ち上がってくる。

手術後の皮膚の麻痺感

昨日yieldのセミナー で上肢の繋がりを扱うワーク受けたら左腕が付け根から伸びる動きが出てきました。左胸手術して以来、薄くはなりつつも腋下中心に皮膚の収縮感と麻痺感みたいのがずっとあったのですが、それが一段階薄れた感じ。 多分、医療トラウマみたいのがずっと残ってて、腕を胴体に引き込んだ状態になってしまっていたんだと思う。左手の指先も、左腕の引き込みと連動して収縮した状態がデフォルトになってたみたいで指の力も抜けました。 今はまだ麻痺感がところどころ残ってはいるのだけれど、雲の隙間からところどころ青空がのぞいているような感覚です。 細胞単位でイメージすると、元気なやつとフリーズしてるやつが混在してるけど、元気なやつが多数決で勝って、フリーズしてるやつに説得?影響?を試みているような感じ。 まだ変化が続いているみたいなので、見守ろうと思います。 手術から一年半以上たつけど、こんなこともあるんだなあ。

意図

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yieldの良いところのひとつは「施術者の意図を最小限にして身体自身にやってもらう」というところだと思っています。 身体のことにかぎらず、物事には色々な目線があり、色々な「正しさ」が並立しうると思います。沢山の「正しさ」に囲まれて暮らしていると知らず知らずのうちに混乱して身を固めてしまったりするものですが、そういう「正しさ」を脇に置いて身体レベルで自分が感じていることに耳を澄ませてみること。コントロールせずにただそれを観察してみること。起こることに身を任せてみること。 「こんな身体になる」のではなくて、自律したシステムとして今ここにある身体と繋がりなおし対等に協力し合えるようになると随分と楽になると思うのです。

間合い

動物に好かれる人と嫌がられる人いますが、動物に近寄らせてもらえるような良い間合いを感じてみることはyieldの良い稽古になるのでたまにやってみます。 近寄らせてくれない生き物も多いけど、いけそうかな?と思ったらチャレンジ。うまくいくと近寄る前よりリラックスしてくれるみたいです。

サウンドコラボ

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  「UNDO-空につながる静かな土曜日」大盛況で終了しました。お越しくださった皆さま、ありがとうございました。 今回はDumb Typeの山中透さんにサウンドデザインをして頂いて、施術と音楽とのコラボの試みでした。 UNDOは実験的なセッションの場です。お越しくださる方々とセラピストとが一緒に作り上げる開いた場をお楽しみ頂く事ができます。 クローズな場である各セラピストのセッションルームでの個人セッションをお受けいただくと、UNDOの開かれた場とはまた違う感じがあるでしょう。 セッションを受けてくださる方の求めるものによって、どちらも楽しんで頂けたら嬉しいです。

古武術稽古会のお知らせ

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  7/17(土)に世話人を務めさせて頂いている、古武術の山口潤先生の川崎稽古会があります。 山口先生の技は操作としてはとてもシンプル。基本、押さえられた手をあげるだけです。でもだからこそ、非常に高い質感がストレートに入ってくると感じます。 身体の構造や老いや病。そういう誰もが普通に持っているものを自分の力にしていくために、どんな風に自分の身体と関わればいいのか。ヒエラルキー構造から離れた学びの場を感じる機会にもなると思います。 社会が混乱している今だからこそ「いかに生き延びるか」が至上命題である武術を通じて身体感覚に触れることが役立つのではないでしょうか。 ご縁を感じられましたらどうぞご参加くださいませ。 http://www.karadalab.com/kanto#

渋滞と滞り

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 yieldでは最小限の介入、ということを重視しています。 ゆっくりと静かに入って、受け手の方のお身体のペースを大切に進めていきます。 最初は心もとなく感じられるかもしれません。 しかし、これはとても合理的なアプローチなのではないかと思っています。 不調があるとき身体の中で起きていることを「滞り」と考えると、「高速道路での交通渋滞」と似たようなアプローチが有効なのではないかということが考えられます。 高速道路での交通渋滞は「 車間距離が縮まると後続車がブレーキを踏む、それが連鎖的に連なってブレーキの波が伝わっていくことで起きる」のだそうです。渋滞が起きにくくする、もしくは解消するためにはどうしたらよいかというと、「 全ての自動車が適切な車間距離をとって走行する」 ということだといわれています。 身体の中の滞りで考えてみましょう。 身体の中は局所的に循環しているわけではなく、すべての流れが繋がっています。全体の流れを適正化して滞りが起きにくい状態(適切な車間距離が保たれた状態) にするには、局所的な流れのスピードを上げるのではなく、まずは 全体のスピードをスローダウンして 均一化したほうが効果的ということが言えるかもしれません。 yieldで起こる深いリラックスと、そこから立ち上がってくる変化のダイナミクスにはこのようなことも関係しているのかもしれないと思います。 渋滞学 https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/research/nishinari_lab.html 渋滞のシミュレーション https://www.shutoko.jp/traffic/traffic-info/mechanism/

システムの書き換え

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アリのコロニーの中には働かない個体が一定の割合存在していて、その働かないアリを取り除くと残りのアリの中からまた一定の割合で働かないアリが出てくるのだそうです。 部分を治す、というのはそういう事なのかもしれないなあと思います。 悪いところを取り除いても、全体のシステムが変化していなければまた同じようなイベントが起きる。 全体のシステムをいかに書き換えるかということが持続的な変化につながるのだと思います。

6/12(土)「UNDO-空につながる静かな土曜日」

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  6月12日(土)に奥沢のatelier flow のバルコニーで行われる屋外ボディーワークのイベント、「UNDO-空につながる静かな土曜日」でプラクティショナーとして体験yieldを提供させていただきます。時間は10時から19時まで。1枠1500円です。     他にも先輩セラピストの田中彰さんと山中暁子さんのバイオダイナミクスやSTR、オリジナルプログラムを受ける事ができます。    今回は作曲家でDJでもある山中透氏がサウンドデザインを手掛けて下さって、普段よりも更にアート寄りの空間になります。初の試みで、セッションの中でどんな事を感じて頂けるのかとても楽しみです。どうぞ遊びにいらしてください。   ☆ご予約先、詳細についてのご案内 『今回はサウンドデザインを山中透氏にお願いし、音と身体のコラボレーションで、いつもとは違う身体の発見、深い癒しを体験していただくサウンドラウンジを作ってみようと思います。   無音で、空の下での解放を体験して頂く屋外セッションと音に浸って新たなご自身とのコンタクトを深めて頂く室内セッション。その日のご自身の求めるままに、お好きな環境で、ヒーリングをご体験ください。   UNDO(アンドゥ)とは ボディワークの体験の場、くつろぎの場として、サロンのバルコニーを解放して毎月第2土曜、第4木曜に行っているヒーリングイベントです。 第2土曜はご自身とゆっくりと向き合い、しっかりトリートメントしたい方のための屋外ボディワークとワークショップショートプログラム、第4木曜はカフェスタイルで、お茶や人との交流を楽しみながら、屋外でのボディワークやサブセッションで新しいご自身を発見して頂ける楽しいプログラムをご用意しています   タイトルのUNDOとは元に戻す、結び目を解くなどの意味があります。空に近い穏やかな風が通る空間、流れの中で、しばし都会の喧騒を忘れてご自身とつながり直すひと時を。ぜひ心身を休めにいらしてください。   日時:6月12日 土曜日 10時から19時 開催場所: 場所:atelier flow バルコニー 世田谷区奥沢1-9-2 ジョイフル田園調布301 最寄駅 目黒線奥沢駅徒歩7分 奥沢小隣 セッション/ワークショップ 申込・問あわせ:atelier flow やまなか info@atelierflow-bio.com 09