投稿

2月, 2023の投稿を表示しています

余裕をもつ

イメージ
  野村萬斎さんが超然として見えるのは、ほぼ常に背中側の空間がちゃんとあるからなんだと思う。 普通は目で対象をピンポイント視すると背後の感覚が薄くなりますが、集中してモノを見ている戦闘シーンでも萬斎さんは耳に意識があって背面の空間感覚がきちんとあるように見えます。 見ながら真似してみたら、これは昔古武術の 山口潤先生 がおっしゃっていた「頭と身体がズレない」首だなあと思いました。武器から身をかわす時、動きやすい頭だけが避けてしまうと身体が残って切られてしまう。かわすときは頭と身体が一体になって動く必要があり、その動きをするためにはズレやすい首がポイントになるというお話です。 その首はパントマイムで JIDAIさん が「頸を背後の人に見せるように」とおっしゃっていた首でもあるように思われます。 背後に空間があると、余裕があるように見えます。追い詰められているように見えない。自分自身も背後に空間があるときは追い詰められてる感じがなくなる感じがします。それは「余裕を持つ」感覚ともつながってくるかも知れません。 苦手な場に行かなければならないとき、耳を使って背後を感じつつうなじを伸ばすような感覚を少し持つようにしてみると感覚が変わるかもしれないと思います。 よかったら、試してみてください。 安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす Yielding Embodiment Orchestration Resonance Blue

共同調整

イメージ
先日学生時代からの仲の良い友人と食事をしました。 数日後に「当日は気が付かなかったのだけれど、翌朝左右のバランスが整って身体が軽くなってた気がしたよ」と教えてくれたのですが、そういえばお客さまにもセッション前のご説明をしているうちに「身体が整ってきたような感じがするのですが…」というコメントをいただいたことがありました。 身体的な相性などもあると思うのですが、お互いにとって心地の良い間合いでいれば、知らず知らず日常的にも身体的な共鳴が起きて身体が整う方向に向かっているのかもしれません。 それは誰にでも起きていて、生き物同士はそれを使ってお互いに調整を行なっているのかもしれないなあと思います。 安心・安全や心地よい間合いの感覚を身体で知ること、その間合いを選べるようになることは、生き物としての身体の知恵を引き出すこととも関わっているのかもしれません。 セッションを通じて、バタフライ・エフェクトのように調整の力が遠くまで響いていってくれるといいなと思っています。 安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす Yielding Embodiment Orchestration Resonance Blue

成長

イメージ
「成長」ってまっすぐ坂を登るようなものではないのだなあと思います。 誰にもそれぞれのプロセスがあって、その時々に自分の中から立ち上がってくる欲求に従って行動するならば、その時にその人にとって必要な体験をしているのかもしれない。 人と比べてどうこうっていうのは基本的には意味がなく(他人が気になる自分と向かい合うのならまた別だと思いますが)、自分と向き合ってひとつひとつ納得できるように対話と選択を繰り返していくとあるとき急に視野が開けたりする。 自分にとってしっくりくるのか、納得できるのかを基準に生きるならば、生きることは他者とのレースではない。 それぞれがそれぞれの山を登っていて、登ったり下ったりの自分だけの道を歩んでいる。時折、他者と同じ風景を見たり響き合ったりしながら。 安全・安心な感覚は、他者とのレースから降りて自分の道を歩く助けになるのではないかと感じています。 安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす Yielding Embodiment Orchestration Resonance Blue

自分との関係性

イメージ
身体感覚を言葉にしてみることの面白さのひとつは自分との対話性だと思います。 同じような感覚でも、それがどんな言葉になったかによって自分がそれをどんな風に捉えたのかということが見えてきたりする。 そしてそれはあくまで「自分との」なのだと思います。 セッションの中で得られる感覚も、細やかに感じられたからすごいとか何か特別な感覚を得られたので優れているとかそういうことではありません。セッションの中ではご自身の身体感覚を通じて自分の身体と正直に対話する練習をして頂きたい。そして身体とより良い関係性を結び直してくださるといいなあと思っています。 身体は生きている間中ずっと、私たちの生を支えてくれるもの。どんな風に生きていきたいのかを教えてくれるもの。 yieldは身体と繋がり直すためのセッションです。 安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす Yielding Embodiment Orchestration Resonance Blue