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1月, 2022の投稿を表示しています

zoomを使ったオンラインセッション

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zoomを用いた遠隔セッションのご感想を頂きました。 音声のみや、電話を切って行うこともできますが、リアクションが見えたりフィードバックでの調整がしやすいという意味では最初はzoomの方がやりとりがしやすいかもしれません。 オンラインであっても立ち位置を変えると体感が変化するという事を感じていただくことができました。 微細な身体感覚に意識を向けてみると、自分の身体が発する違和感や「こうしたい」という小さな声にチューニングが合わせられるようになっていきます。それを尊重できるようになれば、自然に整う方向に向かうようになっていくと思います。 樹々が光に向かって枝を伸ばしてゆくように。 『体の(特に上半身の)緊張が強く、 色々な施術を受けても直に元通りになってしまう事が悩みで、 もっと自分の体の感覚に耳を傾けられる様になりたい、 と思っていた所こちらを知り、申し込みました。 遠隔で受けたので、 馬渕さんがどのタイミングでどの様に間合いを取っていたか、 頭では全く把握していなかったのですが、 身体感覚ではキャッチしていた様でした。 緊張する場所が移動したり、 どうしても体を移動させたくなったり、お腹が動き出したり、 フッとよりリラックスする瞬間などがあったと思います。 その日の晩は滅多に痛くならない場所が軽く痛んで、 翌日には引いていく感じでした。 後日、 普段自分はほとんど頭で考えて体をコントロールしているんだな、 という事が腑に落ちた感じがしました。 今はもっと身体感覚に委ねる事が出来れば楽になるのかな … 、 という気持ちでいます。 馬渕さんの柔らかな明るい雰囲気にほんわりと包まれるセッション で、リラックスして受ける事が出来ました。 素敵な時間をありがとうございました。』

危険探知

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昨晩は携帯から津波注意報のアラームがあまりに頻繁に鳴るので、内陸高台に住む私は携帯の電源を切って寝ました。 朝起きて電源入れたらまたすぐにアラームが鳴ってびっくりしたのですが、神経が警戒モードに入ると「何が危険なのか」と対象を探し始めるのだなあと気がついて興味深かったです。 しかも、津波に限らず危険そうなもの全般に探している感じ。 不必要な警戒モードが切れないと、危険探知が暴走してどんどん不安になっていってしまうのだろうなあと感じました。 実際にリスクのある沿岸部への被害が小さく済むといいなあと思います。

身体的共鳴

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子供がまだ1歳くらいの頃に撮った動画を久しぶりに見ました。 水が湧き出す石の水槽の周りを不思議そうな顔でウロウロ。 「おっ、おー!?」 水に触れて、水面を叩いて、身を乗り出して。不思議でたまらない、全身で確かめたい、と感じているのだなあと思いました。 こっちを向いて 「あ!あ!」 とお話してるのはきっと 「ひしゃくを取ってほしい」 と言ってるのだろうなあ。 言葉がなくても、気持ちもしたいこともこんなにも伝わってくるのか。子供が小さかった頃には当たり前過ぎてあまり意識した事がなかった。 yieldセッションの中でも身体的な共鳴やクライアントの身体を聴くことをしますが、それは日常の中にも普通にあって、それがわかるかどうかは「相手に対して開いているかどうか」「相手の身体を聴こうとするか」なのだなあと改めて思いました。 そしてきっと、「クライアントの身体がこちらに話しかけてきてくれる」という事も大切なのでしょう。そのような関係性が現れるような場を大切にしていきたいと思います。

心身一如

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武術に「居つく」という言葉があります。 奥深い言葉で人によってどうとらえるかは様々ですが、自分の身体の理解では「動き出せない」「固まる」みたいな感覚です(もっとちゃんと稽古を続ければ違う側面も見えるようになるかもしれませんが、ひとまず現時点で私が体感できるものとして)。 武術の場合は「動けない」「固まる」というのは死活問題なので、いかに居つきをなくすかということが問われます。 「居つき」を精神的な側面から見ると「執着」と似ているな、と感じます。一つの状態に留まろうとする働き。 肉体的な側面から見るとトラウマ(自律神経の凍り付き反応)に似ている。 身体は「動きとしての側面」「精神的な側面」「肉体的な側面」私の体感的理解がまだ語れるほどないのでここでは書かないけれど「エネルギー(気)的な側面」、色々な側面を持つひとつのものとして在るので、「動きとしての側面」にアプローチすることで「精神的な側面」に変化が起こることもあれば、「肉体的な側面」に変化が起こることもあります。 yieldは微細ではありますが「ゆだねる」という「動き」を扱うワークです。クライアントの症状について個別なアプローチはほとんどしませんが、それでも身体の他の側面にも影響は及んでいることが多いです。お受けになったらご自分で変化を観察してみてください。 「自分で変化を観察する」ことも、自分の身体とのつながりを構築するうえで大切な経験になると思います。

アンテナ

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  よく見ると身体というのはほんのちょっとした事でも変化するものなのだなあと気がつきます。 緊張すれば呼吸が浅くなって重心が上がったり。 ホッとすれば緩んだり。 広い場所か狭い場所かでも変化していたり。 環境を反映している。 そうやって自分にとって安全なのか危険なのか、必要なものがありそうか…色々な事を判断しているのでしょう。 身体を環境を判断するためのアンテナとして捉えるのならば、常に同じ「良い状態」でいるのではなく、環境に反応できる身体の方が良いのではないでしょうか。

身体との関係性を結びなおす

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yieldで提供するものはひとつの「体験」という側面があります。 身体に「ゆだねる」動きが出てきたときに感じる感覚たち。 その感覚が自分の中のなにと結びつくのか。 それがどんな風に経過していくのか。 その流れこそがその人という回路であり、個性であるのだと思います。 答えでもなく、セオリーでもなく、ただ安全・安心な感覚の中で自分の中に起こるものを眺めてみる体験。 そうやってただ身体とともに在る時間は、心身をコントロールするという事に慣れすぎて自分の身体に対して管理や搾取に近いような関係性を結んでしまっている方には(私自身がそうだったと思います)身体と出会い直し、関係を結び直す機会になり得る経験です。 自分の身体は一生を共にするパートナーです。yieldでそこに豊かな関係性を育むお手伝いをすることを通じて、自分らしい人生を送る事のサポートをしていきたいです。 どうぞご活用ください。 セッション詳細

力と動き

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  久しぶりに JIDAIさん のパントマイムのレッスンへ。 しばらく動いていなかったので脚が衰えていて最後の方は攣りそうになっていましたが色々と発見があって面白かったです。 例えば「押す」ということを考えたとき、その力の起点はどこなのか、力のベクトルがどんな風にかかっているのかというのは力が無駄なく伝達されるかどうかや得られる感覚に大きくかかわってきます。 私は「⇔」というベクトルの押すに比べて「⇒」こういうベクトルの動きがうまく理解できていません。多分脚の支えをうまく腕に伝えるというか、重力からの力を変換して押す、みたいな感じなのかなと思っていますが、それにはきちんと「立つ」ことが必要になってくる。 レッスンでは上から下への流れを起点として力の流れを作って「押す」「歩く」をやりました。 そこから始めると「上から下への力の流れ」「下から上に跳ね返ってくる力」「肚でボールを圧縮しているような感覚の力(末端から中心に集まってく感じの力)」「中心から末端に向かう力」など、色々な力の流れが感じられました。 それらの感覚を「押す」「歩く」という動作に結びつけていく。 「押す」という意思が力の流れを追い越してしまうと、力と動作が別々のものになってしまってスカスカしてしまいます。なので、少し「待つ」くらいの感覚が良いみたい。 今回はそれだけではなくて、yieldのワークの時の感覚を応用して「それぞれの感覚を自分の意識のキャンバスに乗せておいて、それが適切な形をとるのを待つ」ということもしてみました。 人間は(私だけだったりして…)複数の個所を意識的に同時に動かすのは難しい。なのでそれをうまくリンクさせて使うために運動の中で身体感覚を使うのだと自分は理解しています。でもよく見るとその身体感覚にも階層があって、今回は今までよりももう一層上からある程度まとまった動きに付随する感覚を眺めているような感じがしました。 施術と運動、両方を行き来すると「あの要素がこういう形で出てきたか!」というのがあって本当に面白い。 良い稽古をさせていただいて感謝です。

フレーム

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身体を「良い状態」に整えるということはとても大切な事です。身体の調子が良ければ機嫌よく居られるし、そうすれば自ずと周囲との関係性が良くなったり、良いアイデアが浮かびやすくなったりするものだからです。 でも「良い状態」に固執しすぎるとかえって「良くない状態」が目についてしまったりもします。 「良い状態」をどういうフレームで認識するのか。 「悪い状態がない」ことが「良い状態」だと捉えると、「良い状態」になるために「悪い状態」を探し続けることになり、結果的に自分の視野には常に「悪い状態」が入っている事になってしまう事もあります。 身体感覚を知覚することには自分がどんな風に世界を認識しているのかが現れるので、セッション後に振り返って自分がどんな認識のシステムを持っているのかを観察してみるのも面白いのではないでしょうか。

謹賀新年

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年末年始、皆さまどうお過ごしだったでしょうか。 私は例年通り帰省してのんびり過ごしました。 温泉の炭酸泉で血管が開く暖かいような涼しいような感覚を味わってから冷水風呂に入って血管がキュッと縮こまるような感覚を味わって、身体の適応力凄いなあと遊んでみたり。 食べすぎで腸の動きが悪くなってきたので、セルフメンテナンスを試してみたり。 35億年という時間を環境に適応しながら生き延びてきた生命の知恵が結実したものが今ここにある私の身体で、こうやって私という個体を40年以上もの間維持してきてくれたのだと思うと、とても頼もしいなあと感じます。 今年も私の身体と良い関係性を育みながら、セッションを受けにきてくださる方がご自身の身体と仲良くなるお手伝いをしていきます。 1月は水曜日と木曜日にセッション承ります。枠内でご都合がつかない方は個別にご相談ください。 本年もどうぞよろしくお願い致します。