三鷹天命反転住宅



荒川修作という建築家が好きです。「死なないための建築」というコンセプトで建物を作られていて、何を言ってるのかさっぱりわからないのですがとても興味がある。

その荒川さんの作品に三鷹天命反転住宅というのがあります。床が凸凹で、球体の部屋がついていたりする不思議なマンションです。

本を読んでもいっこうにわからないので、1週間そこにショートステイしてみたことがあります。

4日目くらいから自分の身体が変化してきたことに気が付きました。心と身体が静かになって、感覚が鋭敏になる。自分の軸がはっきりしてコンディションが良くなると感じました。

色々考えましたが、恐らくあの住宅は身体を強烈に纏めてしまうのじゃないかと思っています。身体が纏まるから心も纏まる。今、ここに。雑念が入らない。

なぜ身体が纏まるかというと、多分、あそこにいると常にバランスを崩し、新しいバランスを探すという行為をせざるをえないからなのじゃないかという気がします。

環境によって身体も心も大きく変化するのだということ。一見快適な環境が快適な身体を作るとは限らないということ。とても面白い場所です。

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