水引



先日山口潤先生の古武術の稽古会で「水引を咥える」というのをやりました。

咥えてみると最初は顎が重だるく感じられて、しばらくすると逆に顎から力が抜けて軽くなった感じがしました。

私は元々食いしばりが強いのだけれど、水引を咥えると唇と唇の間のスペースを大事にする感覚が出てきて、顎の力が抜けるだけでなく、今まで使ってこなかった唇をふわっとさせておく方向の筋肉を使えるようになったのではないかという気がしています。今まで使ったことのない筋肉が使われるようになったので、そこがだるくなって、しばらくして馴染むと力が抜けた感覚が感じられるようになるのかなと。

経験から抽出された答えを教えてくださるのではなくて、「自分で感じてみて自分なりの身体感覚を研究しなさい」という山口先生の稽古会で学んだもののひとつは、自由と独立の感覚であったかもしれません。



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