流れてゆく風景

床の上を転がったり、這いずったり。

横向きになって身体を伸ばしたり丸まったりしていたら、不意に膝をおでこに近づけたくなりました。その姿勢をとってみたら両手で頭を抱えてみたくなった。

最初は胎児かな?と思ったけれど、頭を抱えてみたら何人もの人に蹴飛ばされながらなんとか身を守ろうとしているようなイメージが出てきました。

ぎゅっと身を固くしてお腹の奥の方から出てきた感覚に身を任せて少し涙を流して。

気が済んだら身を解いて動いているうちに眠ってしまったよう。

翌朝また少し転がってみたら、今度は海に身をゆだねたときの深い安心と喜びの感覚が出てきました。

パントマイムを稽古していた頃もこういう風に身体から色々なイメージが出てくるのを眺めるのが面白くて好きだった。

身体に残っているものはいつかの私の心象風景かもしれないし、どこかで見た小説や映画の記憶かもしれないし、トラウマ的な何かなのかもしれない。

ただ眺めて、消えてゆくのを見送る。

安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす












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