プロセス
ボディーワーカーは「プロセス」という言葉をよく使います。
私には長いことこの言葉の意味がよくわからなかったのですが、やっと最近少し腑に落ちました。
yieldセッションを受けると多くの場合構造の変化が起こります。
でもそれは、いわゆる「良い」変化とは限らない。
左右のバランスの差がむしろ目立つようになったりすることも起こります。
そんな時でも多くの場合受けてくださった方は「身体が楽になった」感覚を得るようです。
それは「悪い」変化なのでしょうか?
7月にyieldのデモセッションを受けて出てきた、動きの起点が尾骨であるような感覚。それによって私は首が前に出ない姿勢を理解し、肚と頭が繋がる感覚を得ることができました。
でも思い返せばその前に「背中が丸くなる感覚」を得たセッションがありました。一時的に猫背のような姿勢になったし、それゆえに物事を背負い込む心身の構えが強化されたかもしれないと思っているのですが、この感覚・姿勢は私から「背筋を伸ばさなければいけない」という思い込みを外して「自分の心地よい姿勢に身を任せてよいのだ」ということを教えてくれました。
恐らく私が「首が前に出ない姿勢」「肚と頭が繋がる感覚」を得るには、一旦「背中が丸くなる感覚」を得て「自分の心地よさを尊重する」という事を学ぶ必要があったのだと思います。
何か達成するべきゴールに一直線に向かう事が「良い」ことなのではない。
何かを経由して、そこで学ぶべきこと、体験すべきことを得たその先に次の変容が待っている。
人生の最後の日まで続くそんな営み。
「プロセス」と呼ばれるそれをたどって私は、どんな風景を見ることができるだろう?
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