判断を離れる
セッションでは時々「身体にどんな感覚がありますか?」という事を受け手の方に訊ねます。
受け手の方の身体の状態を把握するためという部分もないわけではありませんが、受け手の方がご自身の身体に意識を向けてみる事を促している意味合いが大きいです。
答え方には個性が現れるなあと感じますが、現れた身体感覚をジャッジしたり何かの枠に振り分けたりするような見方で捉えるよりは、その感覚の質感に意識を向けて頂くとより変化が促されるのではないかと思います(自分がyieldを受けている時の感覚からそう感じます)。
私たちは日常生活では判断する事を求められる事が多く、それが自動化してしまっているところがあります。しかし、判断というのはどこかに基準を設けて初めて成立する事で、視野が広く無数の基準がある事に気がついてしまうと混乱を、1つの基準に頼り過ぎてしまうと執着を生んでしまうように思います。
自動化というのは定型のパターンにはまり込んでしまう事でもあります。パターンを変えてみるためには自動化を一旦緩めて、自分で選択するためのスペースができると良いのではないでしょうか。
判断から離れて一旦物事をありのままに眺めてみるためには、「質感を感じてみる」という事がとても役に立ちます。そして、質感を感じられるためには安全・安心の感覚がベースにある事が大きな助けになります。
yieldはガイド付きのマインドフルネスのような側面がありますが、それはこういうところなのかなと思います。
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