違和感を使う



この夏はマンサンダルという、裸足感覚を味わえるサンダルを履いてガンガン歩いて過ごしています。地面の感触がちゃんとわかるし足が解放されてる感じがとても気持ちが良いのだけれど、速足であるくと膝に負担がかかる。歩き方に問題があるんだろうな~と思いつつうまく見つけられないまま歩いていたら膝にダメージが蓄積してきました。

セッションうけた時に田畑さんから「膝がうまく使えていないので、伸展しすぎないように少し曲げた状態で歩くとよい」とヒントをいただいて、膝を曲げた状態での歩きってどんな感じだったっけ…と考えてみたら、お能や狂言の歩き方がそんな感じだなと思いました。

帰り道はお能歩きをしながらいい感じの感覚を探してみたのですが、自転車をこぐみたいにちょっと脚を回転させるような感覚で歩くと膝がふんわりするみたい。そしてこの歩き方をするといつもより内転筋が使えてるような感じがします。まだ腕や首のポジションが定まらないので、この方向でしばらく探してみようと思いました。

早歩きをしようとすると歩幅を広くしたくなって、足をできるだけ遠くにつこうとする。そうすると膝を伸ばしたまま(脚をまっすぐにして)勢いよく振り出してから接地することになって、衝撃を膝で受けてしまっていたんだろうな。

歩くということは誰でも毎日やってる基本動作だけれど、とりあえずできちゃうからこそ稽古がしづらい。違和感や痛みをうまく使って動きの質を高めていきたいものです。




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