静的な調和と動的な調和
山口先生の古武術稽古会が無事に終了しました。
組織の隙間をじわじわと入り込んでいくような崩し方や、そのようにするためには動きが感覚を追い越さないように、今の意識の中では少し待つくらいの感覚でいなければいけないことを体感できました。何となくこの感覚は施術にも活きるような気がしています。
左右で力を発揮しやすい重心の位置が異なるというのは、以前施術関係の勉強で聞いた事がある骨盤の非対称性から来るのかなあと思ったり。今回は流れを妨げないための自分の身体の配置というのも気になりました。
「衝突しない」「力の軸を合わせない」というのは、合ってしまうと力が相殺されて、そこに衝突という形のバランスが生まれてしまうからなのだなあ。これはこれで、静的な調和ではある。そのバランスを崩して流れを作っていくことが崩しであって、精度の高い崩しは崩されているにも関わらず流れの中にある調和を(ダンスみたい)感じさせてくれるというのが面白いなあと思いました。こちらは動的な調和という感じがします。
「調和する」「バランスする」「崩れる」「流れる」。静的な状態と動的な状態では同じ言葉で表現されている時があっても持つ意味合いが全然違うんだなあ。
動きということ、流れという、とても根本的なところについての理解が深まりました。
遠方からお越しくださった山口先生、アシスタントをしてくださった先輩方、素晴らしい場所をお貸しくださった等覚院様、そして学びの場を共にしてくださった参加者の皆様、ありがとうございました!
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