睡眠の計画
UNDOでサウンドの構成をしてくださっている、山中透さんのライブ「睡眠の計画-toru yamanaka solo live 2021」に行ってきました。
1日目は普通のライブスタイル。2日目はマッサージテーブルに横になりセラピストのタッチを受けながら身体の内側から曲を眺めるというスタイル。
初日のライブで感じたのは、音って空間を聴くものなのだなあということです。
空間の中に色々な質感や動きが漂っている感じ。
柔らかい、硬い、流体、固体…。
切断、叩く、流れる、拡がる、縮まる、脈打つ…。
身体みたいだなあとおもいました。
セッションの時に身体の内側のスペースで感じている事を身体の外のスペースで眺めているような。
1番最後のSleep of outer space という曲で「睡眠というのは共鳴なんだなあ」という事を思いました。でも、何との共鳴なんだろう?自分自身かもしれない。眠るということは、繭の中で自分自身と響き合う時間なのかもしれない。
そして2日目。インナーランドスケープ・ライブ。
マッサージテーブルの上で目を閉じてみたら劇場のあの独特の空間を感じてちょっとおっ!となりました。
身体の外側の空間に漂う音たちの質感に、エサレンマッサージのセラピストである百澤さんのタッチの質感や、動かされている自分の身体の骨の揺れ、筋肉の伸び、姿勢で出てくる質感が音のひとつとして調和していって、自分の身体も音楽になってゆくような感覚でした。
胸郭を少し捻るように傾けて頂くと、少し感情に近いトーンが出てきたり。
パッとリリースするようなタッチはスタッカートみたいだったり。
最後の方で波音が入った曲では身体も空間も全部海だと感じたり。
ダンスを踊る人たちはこんな風に身体全部を音楽として感じたりするのだろうかと思ったりしました。
完全なるアートとしての施術。面白かった〜!
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