境界

 


セラピストの先輩、柴田先生のセッションを受けにいきました。

柴田先生がセッションの中で扱っていらっしゃる課題のひとつとして「自他の境界」というのがあります。

今まではきっとものすごく精密に、自他の二つができるだけ隙間なく合わさる境界線を見ていた気がします。何かにスッと剃刀を入れていくような緊張感のある鋭い感覚がありました。

今回感じたのは境界ではなくて、合わせ目のところがにじんで自他が混ざり合っている感じ。自分でもあり、他人でもあるエリアがある感じ。組織の密度が薄くて、そこに混ざり合える余地がある。動きが軽い。

経験から、恐らく組織の密度が薄い感じというのは力みのなさと繋がっていると思います。力みが抜けたとき、自他の境界線の感覚が混ざり合う事ができるようになるのだなということも興味深かったし、それはバウンダリーの脆弱性とはまた異なった混ざり合い方であるように感じました。境界を侵す侵されるというのではなくて、緩衝地帯としての境界が存在している感じ。

私は割と対人関係において距離を取りたいタイプなのですが、ここのところその距離感が変化しているように感じていました。その事とこの境界の感覚はリンクしているような気がします。

境界というものをどのように知覚するのかが、対人関係においての距離の感覚に繋がっているのかな。とても興味深いセッションでした。

素晴らしいセッションをしてくださって感謝です。

http://masakazushibata.com/





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