場の力を信じる
12月8日、9日と淡路島(イノチグラスの灰谷孝さんとのコラボ)と大坂でイールドのws をさせていただきました。
まだまだws経験が浅いので直前までかなり緊張しましたが、だんだんと場が深まってきて参加者の方々の満足そうなお顔を見ると、私がyieldでお伝えしたかった懐かしいような穏やかなトーンを感じて頂けているのだなあととても嬉しくなりました。
私たちはついつい実体のあるところばかりをどうにかしようとしてしまうのだけれど、「場」という実体と実体の間にあるところを整えていけば自ずと整ったものが現れてくるのだ、ということ。
童話作家のミヒャエル・エンデが「ものがたりの余白 エンデが最後に話したこと」という本の中で
『ギリシャ神殿では、とくに初期のギリシャ神殿では、肝心なのは目に見えるものではなく、そのあいだの空間だということです。つまり、柱そのものより柱間の空間のほうが大事なのです。ギリシャでは、そのことをまだ知っていた時代があったにちがいありません。おそらく、それは神話の時代だったのでしょう。』
という事を書いているのだけれど、それと似ている、と思う。
実体にフォーカスしていたら「よくするためには何かをコントロールしなければならない」という発想がでてくる。でも「場」を整えるのならば(実体をコントロールすることによって場をコントロールするというやり方ではなく、コンディショニングされた場が立ち上がってくるようにする、というyieldのアプローチであれば)あとは整った場の中で実体に起こる変化を信頼して待てばよい。
今回の2回のwsは私の中にそんな場の力に対するより深い信頼の感覚がわいてきた、素晴らしい時間でした。
教える側や施術する側は場の外からそれを立ち上げたりコントロールしたりするのではなくて、受けてくださる方々と一緒にその場の中に入って共に変容していくのだということがわかったこと。
「教える」なんておこがましくて、私自身が深く深く変容させていただきました。ご一緒してくださった灰谷さん、参加者の皆様、そしてあの場所に、心より感謝します。
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