縁側
古武術の山口潤先生の講座に通い始めて10年になります。
関東に越してきてからは稽古会の世話人もさせていただいて、稽古が続けられています。
先日稽古会で「縁側」ということを山口先生が説明してくださって、その感覚を使って崩されにくくするというのを試しました。
対立関係・緊張関係が前提な武術の目線で考えた時『境界を「線」にせずに、内でもあり外でもありうる空間的なものにしておくのが縁側』だそうです。
心理学で自分と他者の境界線を「バウンダリー」といいますが、バウンダリーというのは私には境界線というよりは「持ち場」のように感じられます。そしてこの「縁側」のような緩衝域、どちらの持ち場にもなりうるようなスペースが自分の感覚の中に持てると、他者とやっていくことが随分楽になるように感じられました。
隣の人の家の晩御飯のメニューにはあれこれ口出しせずに自分の家の晩御飯を美味しく作ることに専念すればいいし、縁側でレシピのやり取りをしてもいい。縁側でコミュニケートするけれど、自分の家の中は自分が采配して決める。親しくない人を上げるのは縁側まで。 武術もまた人と人との関係性で、学ぶことが多いです。
安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす
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