パントマイムを習い始めて1年くらいの間でしょうか、私がとても苦労したことのひとつが「表情」でした。

「呼吸や身体の操作から感覚を得て、それを表情に反映させる。表情を作ろうとしない」という方法で教わったのですが、どうにか身体の方で感情の感覚を作り出せても顔がそれについてこない。その感覚を顔に上げようとするとブレーキがかかる、そんな感覚でした。

ボディーワーカーになってポリヴェーガル理論を勉強してみると腹側迷走神経複合体がうまく働いていなかったのだなといいうことがわかります。

そのころはいつも喉が絞まるような感じで声が出しにくかったのですが、これも腹側迷走神経複合体が関わっています。

セッションの後に表情が生き生きとされたり顔立ちが変わられるような方、声が深くなるような方は多くいらっしゃるのですが、それはこの腹側迷走神経複合体の活性化が関わっているのかもしれません。

ダンサーや役者、ピアニストなど、舞台表現をされている方がセッションに来てくださることがありますが(とても興味を持ってくださってyieldの認定講座を受けに行かれた方も何人かいらっしゃいます)身体と表情のつながりが自然になると演技や演奏に乗りやすくなる、より自然に向かいやすくなるのではないかと思いますし、普段身体を操作的に使うことが多い方は逆方向のアプローチとして身体の側からの自然な調整を体験してみることは調整や経験知として役に立つのではないかと思います。

安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす





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