動きの質と自己イメージ


私が教わったパントマイムのレッスンの中には、感情、キャラクター、注意の流れ、心の動き、間、色々なものが含まれていました。

そこにはないものを、質感をもって見せるためには自分がまずその質感を感じられていなければならない、そのように教わりました。

基本の動きで身体を動かしてみる。

そこから感じられる質感を見ながら動きを調整して、また感じて、より表現したい質が感じられる方向へ動きを調整していく。

石の塊から像を掘り出していくような、彫刻みたいなレッスンだったなあと思います。

そうやって、動くことと感じることを行き来してみると、人間の自己イメージというものはかなり動きの質、動き方に左右されているのだと思うようになりました。

柔らかくてしなやかな動きをしてみると女性的な感覚を感じるし、そこにデフォルメ的に胸を前に出し、首の側面を見せつけるような感じで動くとセクシー感がでてきたりして。

あるイメージが起こるような質の動きをしているとき、私たちは無意識にその質に影響された気分になっているとも言えるかもしれません。

姿勢、身構えというのも自己イメージや心に作用しますが、動的なもの、動きの質もそのように作用します。そして、それは他者からどんな印象を持たれるかにも関わってくるのでしょう。

安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす


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