谷川俊太郎さんのこと


谷川俊太郎さんが亡くなられました。

去年川口拓さんのメディスンプレイスのWSの後に一人でメディテーションしていたら鬱蒼とした杉木立のビジョンが出てきて「あ、戸隠だ。行かなきゃ」と思って初めて戸隠に行きました。
雨で寒くて観光する気力もなく入った観光案内所に置いてあったグランドピアノ。説明書きから谷川俊太郎さんと河合隼雄さんがすぐ近くの「ランプ」という喫茶店で何度も催しを開かれていたと知って行ってみることに。
薪ストーブの傍のロッキングチェアに腰かけて、焼きたてのアップルパイと珈琲を飲みながら河合隼雄さんの本を読んで過ごした一日。私にとってとても大切な時間と空間でした。 今年またランプに行ったら流れていたピアノの曲が去年も流れていたこと、自分がそれを覚えていたことに驚いて、この素敵なピアノは誰の曲ですか?と店主さんに質問して教えていただいた谷川賢作さん。帰宅してから曲を聴いて感動したことをXでポストしたら賢作さんが話しかけてくださってライブでお話もさせていただいたりして、不思議なご縁だなあなんて思っています。
ランプでは店主さんから「喫茶店を作るときに谷川俊太郎さんがレイアウトを細かく決めてくださって作った空間なんですよ」というお話も聞きました。
谷川さんの詩に流れているものとランプの空間の感じはよく似ている。静かで、神聖な感じもあって、でもやわらかく人を包んでくれる人間らしい暖かさもあって。
人の肉体はなくなっても、その存在とか感性は響き続けていくのだろうと思う。
そしてあのビジョンをたどって私が受け取るべきだったものは、賢作さんがFacebookに俊太郎さんの言葉として紹介してくださった、この言葉かもしれない、と思う。
「人はそれぞれが、それぞれのところでしっかりやればいいんだよ」
直接お目にかかったことはないのだけれど、凄く深いところから励ましていただいたように感じます。ありがとうございました。
賢作さんのfacebook記事。お二人ともすごいなと思いました。

安全・安心な感覚の中で自分とつながりなおす



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